2016年7月11日月曜日

アムステルダム旅行記 Day 5:美術館巡り(市立近代美術館とゴッホ美術館など)


はい、ヒの字です。

ほいほい。アムステルダム旅行記の5回目です。

この日は、ミュージアム広場周辺にある美術館や、その少し先にあるアートギャラリー巡りをしましたよ。ちょっと予定外なハプニングもあって、国立美術館はみられなかったんですけどね…。



それでは、いってみよー!


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いざ出発!


ホテルからは5番のトラムに乗っていきます。トラムやメトロも少しずつですが、乗り方に慣れてきた感じですかね。

乗りこなせれば便利なトラム

本日の行き先はMuseumplein(ミュージアム広場)です。トラムを降りると市立近代美術館やゴッホ美術館が目の前にあります。下の写真で、人々が寝転がっているのはスーパーマーケット Albert Heijn(アルバート・ハイン)の屋根。広場から普通に登れちゃいますよ。

この屋根にして内装はどうなってるのか気になる!

さっそくオランダ・スタイルの建築に驚かされたところで、先ずはその先に見える Stedelijk Museum Amsterdam(アムステルダム市立近代美術館)へ行きました。


アムステルダム市立近代美術館


このロゴが好きだ!

Stedelijk Museum Amsterdam(アムステルダム市立近代美術館)は、約10年に及ぶ改修工事を経て2012年秋にリニューアル・オープンしたんだそうです。なるほど、私が10年前に来たときには、その工事でここは閉鎖されていたんですね。

この美術館もモダンアート(後期印象派の作品も含む)のコレクションが凄いのですが、それだけではなくデザイン・コレクション(グラフィックデザインやインダストリアルデザイン)も豊富で、全部じっくり見るには確実に数時間は必要になります。

デザイン・コレクションの一部

また、コンテンポラリーアートにも力を入れていて、その一部はStedelijk Contemporariesという企画展として若いアーティストの個展という形で展示されているんですね。私が行った時には、ニューヨークのAvery Singerの作品、90年代半ばから活動しているファッション・アート集団Bernadette Corporationの作品と、カナダのJon Rafmanによる映像とインスタレーション作品の展示をやっていました。

個人的に気に入ったJon Rafmanの作品は2部屋で展示されていました。1部屋に2作品ずつ。いずれも青い照明の部屋で、外とは厚手のビニールカーテンで仕切られているので、恐る恐る中に入る感じですw

ブランコに乗って見る映像作品
このあと私もブランコに乗りました

で、中に入ると壁一面に映し出される映像をブランコに乗って見ることができたり、ボールプールに入りながら映像を見られたり、ヘッドフォンをして見る映像や小さいハコの中に入って見る映像だとか、自分でもそれぞれの作品を「体験」できるし、それを「体験」している人たちの姿(あるいは反応)を見ていることも含めての作品だなぁと思いました。映像はかなりシュール!!

ボールプールの作品

その他にも企画展として、Amsterdam Schoolが1910年から1930年にかけて手掛けたインテリア作品の展示もやっていましたよ。いちおう各階の各セクションでテーマが分かれているのですが、なかなかトリッキーな感じもあって、あとで確認したら一部見逃してしまったものもあったみたいです。

また、各セクションのテーマとは別に突然現われる部屋が幾つかあったりします。そのひとつに、いろんなものの写真が印刷されている紙がたくさんあって、それを切り抜いて壁に貼っていくことができる部屋がありました。かなり唐突というか、気付くとそこにいる状態になるので、一瞬だけうろたえましたが、こういう見る側参加型の作品はすごく好きです。

作業中の親子に許可をもらってパチリ

2階の一角はポストモダン系立体作品のオンパレードです。触っちゃいけないんだけど、触っても良いくらいの感じでフツーに展示されているのは、逆に自制心が働いて良い距離感で見られるので好きですね。変な日本語になってしまいましたけどw そして急に現われた部屋には先述のRafman映像作品。明るい部屋でクッションが置いてあるんですが、映像はけっこう過激なやーつ。

本で見たことある作品が目の前に!
右下はRafmanの明るい部屋作品

ちなみに、ここはミュージアムショップも広くて品数も多いので全てに目を通すのは大変。私は、この美術館のカタログ(ハイライト版)を入手しました(完全版は電話帳なみのブ厚さ!)。

そして、とっくにお昼を過ぎていたので、ランチを美術館のレストラン、Restaurant Stedelijkで軽くサンドイッチを頂きましたよ。

レストランは増設された「バスタブ」の真下に

街のアートギャラリーから国立美術館と思ったのだが…


市立近代美術館のお隣はゴッホ美術館なのですが、あとで奥さんと来る約束になっていたので、そのまま国立美術館方面へ。直前には I amsterdam のサインがあって、たくさんの観光客が記念撮影をしていました。

sterdamのところだけ人が乗っているのはナゼ?

そのまま進むと国立美術館です。JAPAN:MODERNという日本の版画コレクションを展示する企画展をやっているようです。海外に来て、こういう企画展に遭遇するのはなかなか興味深いですね。

JAPAN:MODERNの大きなポスター

とりあえず、この時は国立美術館を後回しにして、その先にある街のアートギャラリーが立ち並ぶ通りへ行くことにしました。ただ行ってみたものの、どのギャラリーも少し自分の好みとは違う作品ばかりだったので、外からスラスラ~と流し見しただけとなってしまいました。しゃーない。

それで、国立美術館に戻ろうと思ったところで、目の前が暗くなり、貧血を起こしてしまったので、とりあえず広場のベンチで貧血症状が治まるまでしばらく座っておりました。そうこうしているうちに夕方近くになっていたので、国立美術館は断念して一旦ホテルに戻って奥さんの帰りを待つことに…。ぐやじい!


そしてゴッホ美術館へ


ホテルに戻ってベッドで横になっていると、まもなく奥さんが仕事から帰ってきました。毎週金曜日は市立美術館とゴッホ美術館は夜10時までやっているので、仕事後でも行けちゃうってワケです。このゴッホ美術館も数年前にリニューアルオープンしたとのことで、10年前に来た時とはすっかりエントランスも変わっていました。

昼間に撮っておいた写真。あれ、ゴッホがいる?

ゴッホはずっと好きなアーティストで、日本でゴッホ展がある時はできるだけ行くようにしています。何年か前に渋谷の文化村でやった時も奥さんと行きましたが、今回はアムステルダムのゴッホ美術館で一緒に見ることになりましたよ。

吹抜けの壁に映写されるゴッホの代表作

奥さんも私も別々の時に一度来ているので、以前のゴッホ美術館を知っているワケですが、良くも悪くも新しいゴッホ美術館はポップになったという印象を受けました。金曜日だけのBGMや映像を壁に映写する演出も、ちょっとポップすぎちゃったかな~と。

もちろん作品の良さは変わらないし、あれだけの数のゴッホ作品に加え(素描なども含む)、同じ時代の作家の作品をまとめてみられるのは滅多にない機会なんですけどね。時間軸やテーマに沿った見せ方も凄く良いですよ。

カタログ + 企画展チケット + ゴッホ美術館チケット

企画展は『Easy Virtue』という、19世紀後半のアーティストたちによる“Prostitution(売春)”をテーマにした作品群の展示でした。アムステルダムならではって感じですね。なにやら飾り窓地区とのコラボレーションもやっていたとか。

その企画展も見終わってショップに入ったら、まもなく閉館のアナウンス。とりあえずカタログ(英語版)だけはゲットして外へ。夜の10時を過ぎていたけど、まだ薄暗くなり始めたくらいな感じ。どれくらいかと言ったら、下の写真くらいです。

信号のボタンなんだけど、この絵がお気に入り!

そんなこんなで色々ありました美術館巡りの一日。結局そんなに巡れなかったですねw 詰め込み過ぎちゃったかな。

そんな反省もしつつ、翌日は動物園に行きますよ!

それでは
See You !!

旅行記の続きはコチラからどうぞ↓
・アムステルダム旅行記 Day 6:動物園に行くの巻 (Artis Royal Zoo)

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*私ヒの字は音楽制作や翻訳(音楽関係)のお仕事をしています。
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